2018年11月22日木曜日

アンビエントパスタ。

11月20日からの展示会、昨日、今日とお越し下さった皆様大変ありがとうございました。
今日はちょっと中間報告です。

昨日から一日中立ち仕事という不慣れな事をしているのですが、毎年の事なのでそれなりに覚悟を決めて、百貨店催事というある種の試練に挑んでいるつもりです。
そして、この百貨店という特殊な空間で生きるために大事なことは、一日中2本の足で立っていなければならないという屈強な肉体の他に、強い精神力が試されるということです。

例えば、大きな魚を釣り上げる漁船には優秀な乗組員が必要で、そこには乗組員の生活と労働による社会が存在します。そういった特殊な社会にはそこでしか通用しない秩序あって、そういったルールの下にそこの人々の営みが存在しているのです。
端的に言うと、そういった漁船には娯楽施設はもちろんのこと、船乗り達を優しく包み込む布団やベット、疲れを癒す美味しい食事などは存在しません。簡素な空間での、空腹を満たすだけの簡単な食事、必要最小限の睡眠の生活。
その場所や空間によって、そこに生きる人々の生活というものの概念は変わってくるものす。

ここの百貨店でも同じで去年までのここの社食は、大海原のマグロ漁船のそれと同じで、それ相応のタイトな店構えと、そこでしか通用しない社会性の味、即ちの空腹を満たす為の野性味溢れる刺々しい食事が振る舞われていました。
従って、例年通りの社食の食事であるならば攻撃的な味によってできた精神的な深い傷は癒されることも無いわけで、
こうやってブログの更新などというどうでもいい報告ができる、、、、ということは、ここの社食のメニューになにがしかの変化があったという、なによりもの証なのかもしれません。


明日から5日間頑張ります。そしてよろしくお願いいたします。



高島屋の社食がリニューアル。メニューも一新。

テラス風の社食店内。綺麗すぎて落ち着かない。

社食なのに結構値段が高い。オシャレ感がUPしたせいか。

今までの屈強な感じは無い。従って落ち着かない、、、のだった。

展示会はこんな感じ。

オブジェはボチボチ売れております。ありがとうございます。

不評の家。あと5日あります。よろしくお願いいたします。

よろしくお願いいたします。

2018年11月18日日曜日

展示会の件。

食パンサイズのノミ痕の皿と白漆で塗った多目的?な皿。



今日は展示会についてのブログです。
最近のSNSの画像をまとめただけ(作品の紹介)、、、、のブログなのですが、今回の展示会アイテムは近年では比較的バリエーションが多いかも、、、、と自分では思っていて、実用的なものもアイキャッチ的なもの、その中間のどうしていいか分からない感じ(良い意味で。どう説明していいか分からない。)のもの、といろいろ種類を制作することができた、、、と思っています。

一貫した観念的なものであったり、刹那的な衝動であったり、そういった常々思っていることを制作物に繁栄させることができた、、、、と思っていて、いつもの催事よりか人間的な(機械的と反対の意味)ものが制作できたように思っています。




実際に食パン(小さいやつ)を乗せる、、、

裏面。

欅の酒器。個人的にはよくできた方だと思う。

酒器の内側。

酒器用に、、、と制作した盆?皿。

こっちは皿っぽい感じに向いている、、、かも

今回、ブローチを作ってみました。

制作過程としては作りたいオブジェをスケッチしているうちにだんだんとスケール感が希薄になってゆき、思い切って手のひらサイズにしてみたら、ブローチっぽいので裏面にピンを取り付けてみたら意外と違和感がないので何個か制作してみた、、、という感じで、偶然にできちゃった的なアイテム、、、です。

毎回違う形を、、、と思って作っていたのですが、
スプーン同様に形骸化は免れないようです。

飾り台も作ってみた。

白漆と朱の塗り分けが意外とコントラストが微妙で面白い。

以前紹介したオブジェっぽいもの。
この前のフェア以来しまいっぱなしだった。

前回紹介の家とスプーン。

26cm×22cmの鉢。制作に結構苦戦したもの。


と、いう感じです。
20日~26日まで日本橋高島屋⇒7階です。

どうぞよろしくお願いいたします。

2018年11月12日月曜日

スプーンクロニクルその後。

ボウルトップの中は白っぽい感じで仕上げてみた。


今回も11月20日からの展示会用アイテムの紹介です。

といっても、木地制作の段階からブログで散々紹介しているので、またかよ的な感じなのですが、とりあえず今日はスプーンクロニクルの続きです。

で、今回のスプーンはイメージとしてちょっとローマっぽい感じにしてみたくて、できるだけ繊細なフォルムを心がけて制作してみました。




裏。

ブリティッシュローマ5~6世紀のスプーンと並べてみる、、、、

並べてみる、、、、

もう一回並べてみる、、、、

ちょっと小さめ、スイーツ用といった感じです。


11月20日~26日まで日本橋高島屋の展示会アイテムの紹介でした。
どうぞよろしくお願いいたします。

2018年11月10日土曜日

展示用アイテムの紹介。

長さ44㎝と40㎝。




今日は11月20日からの展示会用アイテムの紹介です。

以前からいろいろこの手のお盆と長皿の中間のような感じのものを製作しているのですが、今回の作品はどちらかと言うとお盆っぽいもの、、、を目指しました。

その最大の理由は木地制作の時期が暑くなり始めの6月とか7月くらいから制作し始めているので、冷たい日本酒が飲みたい盛りに制作している為、独酌用のお盆の上で冷たい酒が飲みたい、、、という強い思いが制作に繁栄してしまったからなのですが、完全にお盆やトレイの感じにしてしまうのもちょっと器として面白くないので、今回の作品はお皿にもなるよ、、、、という感じのお盆にしてみました。




裏面


酒が飲みたい、、という強い願望の現れ。

こっちはちょっと和風かな、、、と思ってる。

皿的な感じも残した。

お皿としてはこっちの方が向きかもしれない。



後日もう少しアイテムを承知いたします。

11月20日~26日まで日本橋高島屋展示会どうぞよろしくお願い致します。

2018年10月18日木曜日

スプーン沼

最新のスプーン制作の進捗状況です。

何でスプーン制作を続けているのだろう、、、、たまにそう思うのですが、たぶん理由としてはこの単純で難解なフォルムと実用性にハマってしまった、、、、ということなのだろうと思っています。

スプーンの起源は果てしないし、この単純な造形と機能はとても作り手を魅了する題材なのかもしれません。
綺麗な形を目指そうとすればするほどドツボにはまる、、、形。なかなか綺麗に作り難い形で尚且つ使いやすくしなければならないのです。
最近のオブジェっぽいスプーンは実用の事を考えないで制作したものでオブジェとして視覚的に十分に耐えうる面白さ、美しさと、機械的な形の全く逆の人間味のある存在感を目指して制作しました。実用から逃げて作ったわけです。
制作しているといつも思う事なのですが、実用性が高い壁となってフォルムの行くてを阻み思うような美しさや造形的な面白さを表出出来ない、、、と。
なので、そういうフラストレーションを解消する手段として制作したものなのですが、結構この成果が大きくて新しい形の見え方や今まで出来なかった比率(量感)みたいなものが見えてくる場合が結構あるのです。

今回の制作分のスプーンは実用的な感じのもの7本(写真は6本しか写してない)とオブジェ化したもの1本両方とも自分の制作領域を一歩広げる事ができた、、、と思っていて少し満足感があったので、先日塗ったばかりでまだ制作途中なのですがブログで紹介してみました。




実用的6本とオブジェ化1本まだ、「管」が付いた状態。

「びんつけ」を剝がす前。

「びんつけ」を剝がした後。ボウルトップの中はまだ、塗っていない。

写真だと形の抑揚がよく見えない。

上手く撮れない、、、

上手く撮れないのでした、、、


10月20日~26日まで日本橋高島屋の展示会、どうぞよろしくお願いいたします。

2018年10月15日月曜日

ボルシェビズムと実存哲学

 今日のブログのタイトル、報告内容とあんまり整合性は無くて、というか全然タイトル部分に何を書いていいかわからなくなって、自分の知っている言葉の中で難しいワードを綴ってみました。そのくらい、パニック状態の中でブログを更新しているのです。

というのも全然報告しないでいたのですが展示会が10月20日~26日まで日本橋高島屋でやる、、、ということがもう3ヶ月以上前から決まっていたのですが、今年は暑い日が多いから、、、とかインスタグラムやらなきゃいけないし、、、とか思っているうちにもうすぐ1ヶ月。実は結構追い詰められた状態になっている、、、とここ数日になって実感した、、、のでした。

なので、今日はそういった切羽詰まった報告です。


今回の展示会のDM。


今回の展示会でもスプーンはそこそこ充実させようと思っています。
今制作中なのですが、↓のスプーンはエスキースを煮詰めないでノートに走書きで描いたイメージを基に制作した、、、というスプーンでトライバルアートみたいな感じがフォルムに出てくれたらなぁ、、、と思いながら作っていました。

自分ではそこそこ上手くいったと思っていて使い勝手よりもイメージ重視のスプーン。

木地固め前の白木の状態。

木地固め後。以前作ったものと並べてみる。


それから今回オブジェ、、、というかいつも製作時に残った材木の皮の部分が屋根に見えるので、家風の置物?も作ってみました。

今回の展示会用のアイテム、木端の家。
中ははしご付き2階建て。戸建て住宅風。

こっちは平屋建てガレージ風。


それから、前にブログで紹介した瓢箪型の盆も出来上がり間近で、結構綺麗に仕上がるのでは、、、と思っています。

長さ40㎝ちょっと。

これも前に紹介したノミ痕が強い皿。


今日はSNSの画像の使い回しのブログになってしまいました。
近日中にまた更新いたします。

2018年8月27日月曜日

99匹と1匹とスプーンと。

参考になる形?のスプーンいろいろ。

今まで匙を製作してきて、ここ数年はフォルムがまとまってきた感じがあります。

何年か前までは必ず製作時に古い匙を傍らに置いて線(ライン)が現代人のそれっぽくならないように、、、と気を付けながら制作していました。

ここ最近はそんなに前ほど気を付け無くていいかな、、、というぬるい制作態度になってきたので、今日は持っているスプーンの中でも気に入っているものを引っ張り出してきて、いろいろいじり倒してみた。

スプーン制作の叩き台に、、、と思って少しづつ集めたもの。



アジアのスプーン色々。

集めてみて、面白いのはアジアのスプーン。
ヨーロッパの匙にはないバタ臭さがあって、古い新しいに関わらず面白い。



朝鮮半島の金属のスプーン。手前から古い順に並べてみた。

朝鮮半島の匙はスプーンクロニクル(そんな言い方無いかもしれない)の中で取り立てて造形種類が多く洗練された美しさがある、、、と思っている。

10世紀位のもの。クワガタみたい、、。

中央アジアのもの。手前がガンダーラ2~3世紀。奥バクトリア紀元前1000年くらい。

スプーンというよりも何か祭具として使われたものだと思う。

裏側。ハンドル先端に一角獣の彫刻がある、、、。

一角獣。

ガンダーラのスプーン、、、というよりも香炉だと思う。底に何かこびりついている、、、

手前から中国のレンゲ、ティモールもの、中国真鍮スプーン。


真ん中のティモールの水牛の角のスプーンは造形も装飾も拙い感じで気に入ってる、、、



アフリカ、バウレ族のスプーン。

空想上のアフリカスプーンとか言いながら実はアフリカのスプーンはあまり持っていない。

アフリカのスプーンも種類が多いうえ、造形が面白いものが沢山あるのだけど個人的にちょっと苦手で、そういうネガティブなイメージが抜け落ちたフォルムを前回空想上のアフリカスプーンでやってみたのだった、、、




ロシアの漆塗りスプーン。現代。

ヨーロッパの匙。

自作スプーン。奥はローマ時代の匙。

前回の制作分のスプーンは何となくローマっぽい感じを意識してみた。
並べてみる、、、、

、、、という感じです。